今回は市役所と県庁の両方に勤めたことがある私が『公務員のあるあるネタ』を紹介します。
仕事内容の紹介ではありませんので、面接対策などにならないかもしれませんが、公務員の実態を知ることができる記事になっています!
今回は公務員あるあるの中でも『異動』にまつわるネタを紹介します。
事前にSNSやインターネットで検索して、できるだけ他の方と被っていないあるあるネタを紹介しているつもりです!
注意
ここで紹介する『公務員あるある』は私が在籍していた市役所と県庁での話しです。公務員全てに当てはまるものではないのでご注意ください。
目次
異動する課長の印鑑は前の職場に1か月預ける
4月に入っても前年度の起案の決裁が必要な時があります。この時に前の課長の決裁が必要になるため、異動する課長の印鑑は必ず残してもらっていました。
ゴールデンウィークを過ぎると前年度の処理も落ち着くので、ゴールデンウィーク後に印鑑を返却することが多かったです。
なお、4月に入っても前課長の印鑑が必要な理由は、役所の出納期間といって前年度のお金の支払いの期限が5月末であるためです。
5月に入ってからも前年度のお金の支払いをする必要があるときは前年度の課長の印鑑が必要になります。
異動する職員の荷物は異動しない職員が運ぶ
これは市役所のみの習慣でした。
どんな若手の職員であっても異動対象であれば他の職員数名が荷物を運んでくれます。
そして異動先に荷物を持って行った時にみんなで「よろしくお願いします!」と挨拶をします。とても面白い習慣でした。
異動内示のファイルが重くて見れない
異動は発表される日時が決まっています(例えば、3月10日15時に発表)。
この時、異動対象者が掲載されたエクセルファイルが共有フォルダに格納されるのですが、ほとんどの職員がアクセスするためなかなか繋がらないのです。
なお、異動対象の人は一人一人所属長に呼ばるので自分が異動かどうかはわかります。
出先機関の内示は本庁まで取りに来る
出先機関の所属長は異動する人と異動してくる人が書かれた紙をわざわざ本庁まで取りに行きます。
市役所は市内の移動で済みますが、県庁は遠い所だと2時間以上かかります。
異動してくる人の履歴書も一緒に渡されるのでメールというわけにもいかないようです。
異動希望が叶った職員が他課に「異動どうだった?」と聞きに来る
まれに異動希望が通った人がいると「異動どうだった?」とテンションマックスで聞きにきます。
「あ、これは自分はいいところに異動が決まったんだな」と察して何も聞かないでいると、「俺は〇〇課に決まったよ!」と自分から言ってきます。
いつかこの人が激務な部署に異動することが決まった時に、「異動どうだった?」と聞きに行ってやろうと思う瞬間です。
忙しい部署に異動が決まると「ご栄転おめでとうございます!」と言われる
これは県庁のみの習慣でした。
県庁は本庁勤務が激務と言われているので出先機関から本庁に異動が決まると100%言われます。
私もある同期に言われた経験がありますが、この同期が翌年本庁に異動が決まった時に「ご栄転おめでとうございます!!!!!」と1年越しに言い返すことができました。
異動が嫌すぎて来なくなる職員が極まれにいる
本当に極まれですが、異動先が嫌すぎて駄々をこねる職員がいます。
この理由ですが、仕事というよりも「あの人が嫌だ!」という人間関係による理由が多いです。
もちろんそんなワガママが通ることないと思うのですが、たまに何かの力が働いて異動がなくなったり、異動先が変更になることがあります。
この場合、被害を受けている職員が少なくても1名はいることになりますので何とも酷いことです。
異動先には異動歴が書かれた履歴書が渡される
履歴書には氏名、住所のほか、入庁日、昇格日、傷病休暇の有無(理由、傷病名)、今までの異動先と勤続年数が書かれています。
異動すると、この履歴書が以前の部署の庶務担当から新しい部署の庶務担当に渡されます。
異動先で担当する仕事に自分の意見が反映されない
公務員には事務分掌といって各職員が担当する業務が割り振られます。
新年度の事務分掌は前年度所属していた職員が相談して決めるため、異動してくる職員の意見は反映されません。
事務分掌の相談をする際に、残っている職員は「この仕事嫌なんだよな~」と思えば、言葉巧みに上手く嫌な仕事の担当になることを避けられる可能性があります。
まとめ|公務員あるあるネタ【異動編】
・異動する課長の印鑑は前の職場に預ける
・異動する職員の荷物は非異動職員が運ぶ
・異動内示のファイルが重くて見れない
・出先機関の内示は本庁まで取りに来る
・異動希望が叶った職員が他課に「異動どうだった?」と来る
・本庁異動だと「ご栄転おめでとうございます!」と言われる
・異動が嫌で来なくなる職員が極まれにいる
・異動先に履歴書が渡される
・担当する仕事に自分の意見が反映されない
この記事では『公務員の異動にまつわるあるあるネタ』を紹介してきました。
非常に細かいことですが、この記事をご覧になっている皆さんに公務員の実態が少しでも伝われば幸いです。