この記事の概要
- 市役所に合格するためにやったこと
- 県庁に合格するためにやったこと
- 教養試験でおすすめの参考書
この記事では私が地方公務員に受かるためにやったことを紹介します。
私は大学卒業後に市役所に入庁し、3年間勤務した後、県庁に転職しました。
また、県庁には1度落ちており、丸2年間公務員試験を継続していました。
私はこれから紹介する方法で倍率23倍の市役所行政職に合格し、県庁には大学とは違う専攻の技術職に合格することができました!
公務員になりたいけど、何から始めていいかわからない人はぜひ最後までご覧ください!
目次
市役所に合格するためにやったこと
私は新卒で市役所に入庁しているため、就職活動の一環で公務員試験対策も行っていました。
私が市役所に合格するためにやったことは次の3つです。
市役所に合格するためにやったこと
❶予備校や大学のキャリアセンターで情報をもらう
❷想定質問の回答例を考える
❸予備校や大学のキャリアセンターで模擬面接をする
なお、私が受けた市役所試験の概要は次のとおりです。
- 試験は1次、2次、最終の3回
- 面接は1次では集団、2次と最終は個別
- 最終で集団討論あり
- 筆記試験は60分で120問の教養試験のみ
- 2次で作文試験あり
予備校や大学のキャリアセンターで情報をもらう
公務員試験は筆記と面接がメインです。しかし、その内容は受ける自治体によって大きく異なるため、受ける自治体の試験がどのようなものかを把握するのが最初にやるべきことです。
私の場合、同じ大学から毎年10名ほどが希望する市役所に入庁していたため、まずは大学のキャリアセンターに行き、情報を集めました。
集めた情報は「面接で聞かれたこと」「筆記試験・作文試験の内容」「面接の時間と面接官の数」「面接の雰囲気」などです。
特に筆記試験はSCOAという試験で、他の自治体とは全く違う試験であることがわかりました。
1つの情報元だと信頼できないので、地元の小さな公務員予備校に行き、そこでも情報収集をしました。
受ける自治体の情報がこの方法で手に入らない場合は、受験ジャーナルなどの公務員本を参考にしてください。
受験ジャーナルでは様々な自治体の試験内容が載っているので、非常に参考になります。
想定質問の回答例を考える
私の市役所の筆記試験はSCOAという試験で、問題集を見みるとそこまで難しくありませんでした。
なので、筆記試験対策は最小限にして、面接対策に重点を置きました。
公務員予備校などから教えてもらった想定質問は100個以上で、中には「あなたを色で例えると何色ですか?」と本当に聞かれるかわからない質問もありましたが、全て回答を考えました。
どのような想定質問だったか気になる方は次の記事をご覧ください。
ちなみに私が受けた市役所は5月に1次、6月に2次、7月に最終がありましたが、受験を決意した4月から準備を始めました。
毎日最低2時間は面接準備をして、各試験の直前1週間は毎日5時間程度準備していました。
予備校や大学のキャリアセンターで模擬面接をする
インプットだけでは本番で緊張すると思ったので、模擬面接も受けました。
大学のキャリアセンターは無料、公務員予備校も2000円程度で模擬面接をしてもらえました。
どちらも個別面接だけでなく、集団面接の練習もできました。もし集団面接の練習をしたい場合は、LECの模擬集団面接対策講座がおすすめです。
LECのHPでは関東の校舎でしか実施していないような記載になっていますが、それ以外の校舎でも実施していることがあるので問い合わせてみましょう。
\資料請求はこちらから/
集団討論もありましたが、こちらは集団討論のコツについて調べただけで、模擬集団討論は受けませんでした。
というのも模擬集団討論を実施している予備校が当時見つけられなかったためです。
もし、模擬集団討論をやりたい場合はLECの模擬集団討論をご利用ください。模擬集団討論を単独で行っているのはLECのみですが、EYEの面接・小論文コンパクトパックでも内容の一部に模擬集団討論があります。
県庁に合格するためにやったこと
次に県庁に合格するためにやったことを紹介します。
県庁は市役所の時と違い、教養試験のほかに専門試験もありました。また、1次試験が筆記試験のみだったので、筆記試験に重きを置き、面接対策は1次に合格してから行いました。
私の場合、筆記試験から面接まで1カ月以上あったので準備ができましたが、筆記試験から面接まで期間が短い方は筆記対策と面接対策は並行して対策した方がいいです。
私が県庁に合格するためにやったことは次の5つです。
県庁に合格するためにやったこと
❶教養試験で捨てる科目を決める
❷教養及び専門試験対策
❸論文試験対策
❹模試を受ける
❺模擬面接を受け、カメラで撮影する
なお、私が受けた県庁試験の概要は次のとおりです。
- 試験は1次と最終の2回
- 1次は筆記試験(教養・専門)のみ
- 最終は論文と面接2回
- 受験した職種は技術職
教養試験で捨てる科目を決める
市役所の時はSCOAという簡単な筆記試験だったため、本格的な筆記試験対策は初めてでした。
受験ジャーナルで調べてみると、県庁や政令指定都市などの地方上級と呼ばれる試験は、全国型、関東型、中部型などに分かれ、地域によって各科目の出題数に差があることがわかりました。
例えば、全国型だと数的処理が17問なのに対し、関東型は12問です。その代わり、関東型は政治、経済、法律、時事の出題が多いなど、地域によって出題傾向が異なります。
なので、まずは出題傾向を調べて捨てる科目を決めました。ちなみに私は数学・化学は得意だったので勉強せず、文学・思想・古文・世界史は高校時代にあまりやらなかったため捨てました。英語も範囲が広すぎるため、捨てています。
受ける自治体がどのタイプに該当するかわからない場合は、ググって調べるか受験ジャーナルで調べてください。
教養試験対策
教養試験で捨てる科目を決めた後は、問題集をメインに勉強しました。
私が使用していた問題集については次の記事をご覧ください。
私は1つの問題集を完璧に覚えたら、次の問題集に移る、という勉強法でしたが、今思えば解説が充実している参考書をメインにすべきでした。
その理由については上で紹介した記事に書いてあるので気になる方はご覧ください。
専門試験対策
私は技術職で県庁を受けたため、技術職の専門試験用の参考書が少なくて非常に困りました。
なので、実務教育出版の技術系模擬試験コースでどのような問題が出るかを把握することから始めました。ちなみに技術系模擬試験コースは販売が取り止めになっており、次の書籍が代わりに販売されています。
また、これだけでは足りないので、教科書的なものも買って勉強しました。私は技術職の中でも農学職であったため、次の書籍シリーズで勉強しました。大学の専攻が農学でなかったため苦労しました。もし、大学の専攻で受験される方は大学の教科書で勉強するのが1番だと思います。
さらに、私の場合はSNS(たしかmixi・・・古い)で同じ農学職で働いている人を探し、LECの技術系公務員講座を譲ってもらいました。数十万するものを3万円と格安で譲ってもらった記憶があります。
最終的には教科書→LECの講座のループで勉強しましたが、本番では9割ほど取れました。
しかし、お金に余裕がある場合は公務員予備校の講座を受講するのが1番間違いないです。問題も解説も充実して、公務員試験に即した講座を受けることができます。
技術系講座がある公務員予備校一覧
LEC | ||
クレアール | ||
TAC |
論文対策
過去の論文試験の出題例は地方上級ほどの大きな自治体であれば、HPに載っているので、まずは出題傾向を調べました。
年によっては時事に関する課題が出題されていたので、速攻の時事で時事の基礎知識を身に付けました。次に、例えば「〇〇県 高齢問題」など、自分が受ける自治体で問題になっていることを調べました。
また、参考書も使いました。使い方はどういう構成で書かれているかを意識しながら使いました。具体的に説明します。
「公務員 論文対策」で検索すると「論文は①現状、②課題、③解決策で書く」と多くのサイトで書かれていましたが、具体的にどのように書けば良いかまでわかりませんでした。
なので、ネットで論文の書き方について調べ、回答が載っている参考書を買い、具体的にどのような流れで書かれているかを把握しました。
そうすると論文の書き方の流れを具体的に知ることができ、さらには何度も読むことで時事に関する知識も身に付けることができました。
ちなみに私が使っていた参考書は次のものです。
なお、本番ではすぐに書かずに、試験時間の3分の1ほどで構成を考え、残り時間で書き上げました。
模試を受ける
模試はLECとTACで受けました。自宅か予備校の教室で受けるか選べましたが、本番の雰囲気で臨みたかったため予備校の教室で受けました。
模試の順位はそこまで良くはありませんでしたが、模試は難しく問題設定していると割り切り、変に焦らないようにしました。
模擬面接をカメラで撮影する
模試を受けた予備校で模擬面接をしましたが、先生のご厚意でカメラでの撮影も行いました。
最初は恥ずかしくて嫌でしたが「姿勢が曲がっている」「話し方が変」「焦った時の癖」など今まで気づかなかったことに気づくことができました。
模擬面接のみを受けられる公務員予備校一覧は次の記事でまとめているので参考にしてみてください。
【参考】1日のスケジュール
私は市役所で働きながら県庁を受けたため、時間を見つけて勉強していました。
参考に1日のスケジュールを示します。毎日こうだったわけではありませんが、概ねこの通りの流れでした。
昼休みに寝て睡眠時間を確保したり、眠い時は無理せず机に伏せて仮眠しました。
また、1次試験は6月下旬でしたが、4~6月は仕事が忙しく、平日は毎日3時間ほどの勉強時間でした。
もっとこうしておけば良かったと思うこと
市役所と県庁に合格しましたが、もっとこうしておけば良かったと思うことがあります。
特に筆記試験対策に重きを置いた県庁試験は改善すべき点が多かったと思うので、ここで紹介します。
もっとこうしておけば良かったこと
- 過去問ではなく参考書で勉強すべきだった
- 論文対策は時事よりも受ける自治体の施策を見る
- 他の公務員試験を受ける
過去問ではなく参考書で勉強すべきだった
私が県庁を受けた時、筆記試験対策にかなりの時間を要しましたが、本番では教養試験100点中50点しか取れませんでした。
一方、教科書を中心に勉強した専門試験は9割ほど得点することができました。
公務員試験は広く浅い勉強が必要ですが、過去問は過去に出題された問題なので範囲が狭いです。
また、公務員試験は同じ問題が出題されることもありません。
よって、まずは教科書のような読み物で勉強し、理解度を増すために過去問を使う方がいいと思います。
論文対策は受ける自治体の施策も見る
私が受けた時は「ブランド力の向上に向けて、県は〇〇計画を作成しているが、あなたがブランド力向上に必要だと思うことを1100文字以内で書け」というものでした。
これはブランド力向上について基礎的な知識があれば書けますが、県の施策を回答に盛り込めば他の受験者より具体的な回答を書くことができ、差別化できます。
よって、受ける自治体の各分野における施策は概要版でいいので頭に入れておく必要があると思いました。
他の公務員試験を受ける
筆記試験、論文試験ともに本番は模試以上に緊張し、実力が出せません。
私は本番で変に焦ってしまい、時間配分を誤った経験があります。具体的には資料解釈は時間があれば解けると思って後回しにしましたが、結局時間が足りずに適当にマークした記憶があります。
これは何回か試験を経験すれば改善できると思うので、日程が被らない限りは試験を受けた方がいいと思いました。
試験によっては問題を持ち帰ることもできますので、他の公務員試験を受けることは非常におすすめです。
まとめ
この記事では私が市役所と県庁に合格するためにやったことを紹介しました。
あまり文字数が多くなってしまうとわかりづらくなると思ったため、重要なところを中心に書きました。
もしわからない点や具体的に聞きたいことがあればツイッターにご連絡ください。