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公務員の実情

市役所税務課で働いていた私の1日のスケジュール

この記事を読めば解決できる悩み

市役所税務課の1日の流れが知りたい

税務課の忙しい時期っていつ?

住民からの苦情ってどんな感じ?

市役所を希望する人は、市役所職員ってどんな1日を過ごしているのか気になると思います。

「採用パンフレットに書いてある1日のスケジュールってリアリティがないな~」
「ネットで市役所の1日のスケジュールを調べたけど書いてあることって本当?」
こんな風に思ったことありませんか?
私は採用パンフレットを見てて「本当のこと書いてないな~」と思いました。

この記事では、私が3年間勤めた市役所の税務課の1日のスケジュールを紹介します。

採用のパンフレットに書いてあるような当たり障りのないものではなく、市役所のリアルな1日を公開します。

この記事を読み終えれば、市役所のリアルな1日のスケジュールと忙しさや苦情などの現状を知ることができます。

 

税務課の仕事内容

税務課の仕事内容

 

税務課の1日を紹介する前に、税務課の仕事内容を紹介します。

・法人市民税の賦課業務
・たばこ税、鉱産税、入湯税の賦課業務
・軽自動車税の賦課業務
・原動機付自転車等の標識交付、廃車受付業務
・所得証明書、納税証明書、固定資産税に関する証明の発行業務

軽自動車税の賦課業務ではシステムに新車・廃車の入力や納税通知書の発送事務を行います。
賦課とは税金を計算して住民に課税することです。

所得証明書の発行では窓口に来る人に証明書の発行を行います。個人の年収や住所が書いてある書類ですので、誤交付を防ぐために本人確認は慎重に行います。

原動機付自転車等の標識交付とはナンバープレートの交付です。結構やんちゃそうな人も来ますが、年配の人よりも素直で話しもよく聞いてくれます。

 

税務課の1日

ここでは私が市役所の税務課で働いていた時の1日の流れを紹介します。

8:28
登庁

私のように時間ぎりぎりに登庁してくる人は結構います。よく採用パンフレットに就業前に来てメールチェックしている、と書いてありますが、そのような人はほとんどいませんでした。

8:30
朝礼

パソコンの鍵開けをして、朝礼を行います。朝礼は「今日もよろしくね!」と言うだけの簡単なものでした。この時すでに窓口に市民が来ていることも多かったです。

9:00
法人市民税の電子申請確認

法人市民税の電子申請をシステムで確認します。たまに計算が違っていることがあり、誤課税に繋がるので慎重にチェックします。

9:30
苦情対応

たばこ税に関する苦情対応です。苦情の多くは話しを聞いてほしいだけなので、30分ひたすら聞くことに徹します。

10:00
休憩

疲れたので同期と談話します。たまの息抜きは必要です。たばこを吸う人はたばこを吸いに行っていましたが、今は喫煙所が廃止されている自治体が多いです。

11:00
資料作成やHP作成

法人市民税に関する資料やホームページの作成です。ホームページを更新するには、所属長の許可をもらってから広報課の許可をもらう必要があるので、早め早めに行います。

12:00
昼休憩

13時まで昼休憩です。電話や窓口で市民対応をしていると休憩時間が削られてしまいます。お昼でも窓口はやっているため、4人の窓口当番がいます。その場合の昼休憩は13時~14時までとなります。

13:00
法人市民税のデータ入力

法人市民税のデータをシステムに入力します。申請が間違っていなくても入力を間違ってしまっては意味がないので慎重に行います。

14:00
苦情対応

税金を安くしてくれないかと言う人の対応を行います。大抵は「税金が高い」「これでは破産する」などです。要件を満たせば税金が免除されることがありますが、ほとんど該当しませんので、話しを聞くことに徹します。

16:00
窓口対応

私は窓口がメイン業務ではなかったですが、窓口が混んでくると応援に入ります。窓口対応は基本的に再任用職員が行っていました。

17:15
定時

定時です。自分の業務が終わっていても、他の人の業務が終わっていない時は手伝うことがないか声かけをします。特に手伝いがいらないときは定時で上がります。

19:00
延長窓口終了

私が在籍していた税務課では19時まで延長窓口を行っていました。延長窓口では所得証明書や納税証明書の発行を行います。延長窓口の当番の時は10時15分に登庁です。

常時
市民からの問い合わせ対応

問い合わせは忙しくない時期でも5~10分に1回にあります。忙しい時期は両手で取っても取り切れないくらい電話がありました。

 

私がいた税務課は窓口がメインのため、他部署との調整や定例会議などはありませんでした。

出張は軽自動車税を長年納めていない人のところに行って、軽自動車があるかないかを調査するために行ったり、1年に1回総務省主催の会議に出席する程度でした。

 

税務課の忙しさ

税務課の忙しさ

 

忙しい時期

年間通して結構忙しかったですが、その中でも忙しかった時期を3つ紹介します。
私がいた税務課の忙しい時期は年度当初に偏っていました。

4月1日
新年度の固定資産税に関する証明書が発行されるので、不動産会社や銀行員などが新年度の証明書を取得するために窓口に殺到します。

4月1日は異動日初日の人もいますが、窓口が忙しいので仕事を教える暇がありませんでした。

5月
5月は次の3つの理由から忙しいです。個人的には1年で1番忙しかったです。

・法人市民税の納期限
・軽自動車税の納税通知書の発送
・新しい年度の所得証明書が発行される

法人市民税の納期限は事業年度終了後2か月です。3月31日決算の法人の納期限が5月31日になります。3月決算法人は全体の9割を占めるので、かなり忙しかったです。

軽自動車税の納税通知書は私がいた自治体では5月1日付けで発送されます。
送るだけでしょ?と思うかもしれませんが、住所不明で返送されてくるのが多かったです。
返送されてきたものは他の自治体に照会して、住所を確認して再送します。この確認がかなり多く1日100件くらい電話で照会していました。

6月
6月は児童手当の現況届の申請のために所得証明を取る方が窓口に殺到します。1時間以上待たせることもあるため、お怒りになる方も多かったです。

 

8月~10月は定時に帰れることも多かったです!

 

忙しい曜日と時間帯

忙しい曜日は月曜日と金曜日です。税務課だけでなく窓口があるところは基本的に月曜日と金曜日が忙しいです。
なお、3連休明けの火曜日はもっと忙しくなります。

忙しい時間帯は10時、14時、16時です。その時間から窓口が混みだし、40分から1時間くらいは忙しい時間帯が続きます。

 

休日出勤

休日出勤は、軽自動車税の発送事務が本格化する3月下旬と4月上旬に2回のみありました。税務課全職員が出勤になるため、平日に交換で休むことが難しかったため、振替休日ではなく超勤扱いでした。

また、選挙時は投票や開票事務の応援があるため、休日出勤になることもありました。

 

税務課に寄せられる苦情・クレーム

税務課の苦情・クレーム

 

ここでは私がいた税務課で実際に受けたクレームを紹介します。
色々な苦情を受けましたが、その中でもよくあった苦情ベスト3を紹介します。

 

「何で証明書が出ないんだ!」

この苦情が1番多かったです。

所得証明書は本人または同一世帯の人が取得できますが、同じ住所に住んでいて別世帯になっている場合(いわゆる2世帯)は取得できません。

例えば、息子が同じ家に住んでいる母親の証明書を取る場合は委任状が必要になります。

このような場合に「一緒に住んでいるからいいだろう!」というクレームが本当に多かったです。

 

「何分待たせるんだよ!」

確かに所得証明書を取りにきただけで1時間待たされたら怒る気持ちもわかります。

しかし、誤って発行したり、違う人に渡すと大変なことになるので慎重に対応します。

 

「他の役所では保険証で大丈夫だったぞ!」

証明書を申請する際に本人確認書類を提出してもらうのですが、役所によって本人確認で求める書類が異なります。

私がいた市役所では、必ず顔写真付きのものを確認していましたが、他の役所では保険証で大丈夫なところもあります。

そのような場合、「〇〇市では保険証で良かったのに何でお宅ではダメなんだ!」とよく言われました。

 

まとめ

この記事のポイントは次のとおりです。

ポイント
税務課の1日はデータ入力、窓口対応、苦情対応の3つが主

税務課の忙しい時期は4~6月


税務課に寄せられる苦情で1番多いのは「何で証明書が出ないんだ!」

この記事で紹介した『市役所税務課の1日』を読んで、市役所の1日の流れを想像することはできましたか?

市役所の仕事は多岐にわたり、部署や担当する仕事によって仕事内容が変わります。

実際は入庁してみないとわからないことがありますが、少しでも私の記事が参考になれば幸いです。

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