この記事の概要
- 使って良かったと思う参考書と問題集
- 使わない方が良かったと思う参考書と問題集
- 今だからこそおすすめできる参考書
この記事では私が地方公務員に合格した時に使用していた参考書と問題集を紹介します。
多くの公務員サイトでは、おすすめのものだけを紹介していますが、実際使ってみて合わなかった参考書・問題集も併せて紹介します。
私が受けた地方公務員試験は地方上級ですが、地方中初級や警察・消防を受ける方も参考になると思います。
なお、本記事では教養試験の科目に限定して紹介します。
目次
使って良かった教養試験の参考書・問題集
まず、私が実際に使って良かったと思う教養試験の参考書と問題集を紹介します。
ここでは捨て科目の参考書は紹介しません。資料解釈についても、時間を掛ければ解ける問題がほとんどのため対策はしませんでした。
文章理解
公務員試験は時間勝負です。この本は問題文中のどこに注目して回答を導けば良いかが解説されており、問題文を一字一句ずべて読まなくても、注目すべき箇所を読めば得点できるスキルが身に付きます。
私は1日1問解いていました。最初はうまくいきませんでしたが、回数を重ねるごとに得点率が上がりました。
もし、本書にある問題を解き終わってしまった場合は他の問題集を本書で紹介させている方法で解くのがおすすめです。
数的処理・判断推移
数的処理と判断推移は「問題集にあるパターンは本番では出題されない」と、本試験で感じました。
問題集は過去問で構成されているため、本番で同じ問題が出てくることはありません。よく数的処理と判断推理はパターンを覚えた方がいい、と言いますが私はそうは思いません。
パターンを覚えるよりも多くの問題を解くことで数学的感覚を身に付けた方が得策です。
上記で紹介した問題集は問題数も多く、多くのパターンに触れることができるのでおすすめです。
政治・経済・法律
私は上記2つの問題集を何周もやりました。問題集の中でも比較的解説が多く、わかりづらい問題も理解しやすかったです。
問題数も多く、何回も繰り返すことで試験範囲をある程度カバーできます。
「新光速マスター」や「一般知識出るとこチェック」も要点がまとまっている参考書になりますので、試験直前期におすすめです。(科目を全くやったことがない方にはおすすめできません。)
時事
時事は本書だけで十分です。テーマ別になっており、ページ数も1~2ページ程度と多くないため、読むのに苦労しません。
本書はページ数が少ないと思われるかもしれませんが、要点だけを羅列した文章ではなく、きちんと流れあっての文章になっているため、流れで覚えることができます。
私は実践トレーニング編もやりましたが、本番では7~8割取れました。
自然科学
自然科学(化学、物理、生物、数学、地学)は政治・経済・法律などの社会科学と同じ参考書・問題集がおすすめです。
人文科学
人文科学(日本史、世界史、地理、文学・芸術、思想)も政治・経済・法律などの社会科学と同じ参考書・問題集がおすすめです。
合わなかった参考書・問題集
次に私には合わなかったものを紹介します。ただし、私には合わなかっただけなので1度自分でも確かめてみてください。
公務員試験 新スーパー過去問ゼミ(数的処理・判断推理)
本シリーズは社会科学や自然科学ではおすすめですが、数的処理・判断推理では解説が少なすぎるためおすすめできません。
数的処理・判断推理で解説が少ないということは、何でその答えになるかがわかりません。そうなると学習が嫌になってしまうかもしれません。
出たDATA問
私は上で紹介した「本気で合格!過去問解きまくり!」と「新スーパー過去問ゼミ」をやった後に本書に取り組みましたが、それらより問題数が少なかったです。
なので、「本気で合格!過去問解きまくり!」と「新スーパー過去問ゼミ」をメインに取り組むことをおすすめします。
しかしながら、解説は親切な部分も多いので時間がない方は本書に取り組むのもありです。
過去問ダイレクトナビ
設問ごとに間違っている箇所が赤字で修正されているのですが、赤いシートで隠さないと見えてしまうため、非常に使い勝手が悪かったです。
また、解説も各設問に対して1~2行しかなかったり、そもそも解説がない設問もありました。
科目をある程度知っているのであれば良いのですが、あまり取り組んだない科目だと解説が少ないため理解することができませんでした。
上・中級公務員試験 20日間で学ぶシリーズ
過去問ダイレクトナビよりは解説が多いですが、重要単語の羅列が多く非常に見づらかったです。
過去問ダイレクトナビ同様、初学者にはおすすめできません。
もう一度読むシリーズ
評価が高い本ですが、私には合いませんでした。私は日本史で本書を活用しましたが、教科書同様に出来事だけが書かれていることが多く、なぜそうなったかなどの背景を理解することができませんでした。
高校時代、日本史をあまりやらなかった私には、歴史の背景が書かれていない本書で理解を深めるのは難しかったです。
地方上級 教養試験 過去問500
過去問集ですが、解説が少なくわかりづらかったです。
また、「本気で合格!過去問解きまくり!」や「スーパー過去問」と被る問題も多かったです。
今後出題されなさそうなマイナーな問題も掲載されているため、本書を買うなら「本気で合格!過去問解きまくり!」や「スーパー過去問」を買った方がいいです。
マンガ 日本の歴史がわかる本
マンガで歴史の流れを掴もう!と言いますが、少なくとも私は掴めませんでした。
本書はマンガといっても私にような初学者やあまり歴史を勉強してこなかった人には少々難しいと思います。
ストーリーも面白いように書かれておらず、私は途中で飽きてしまいました。ジャンプなど気軽に読めるマンガを想像している方は本書には手を出さない方がいいです。
【反省】過去問より参考書をメインにすべきだった
私は問題集を中心に勉強しましたが、本番では100点中50点しか取れませんでした。
問題集は過去問を中心に構成されており、複数の問題集をやっても、範囲が広い公務員試験に対応することができませんでした。
なので、今の私であれば解説が中心に書かれている参考書をメインに勉強すると思います。その方が広範囲をカバーできるためです。
問題集はアウトプットのためにやれば良く、参考書7、問題集3の割合で勉強した方が学習効率がいいです。
そこで次の章では、公務員試験におすすめの参考書を紹介します。初学者でない方も問題集をやるよりもはるかに効率がいいので、ぜひ検討してみてください。
今だからこそおすすめできる参考書
はじめからていねいにシリーズ
本書は図やイラストが豊富です。本書だけやって、大学入学共通テスト(旧センター試験)で7~8割取れたとの口コミもありました。地方上級試験は大学入学共通テスト(旧センター試験)と同じようなレベルなので、本書でも十分対応可能です。
本書は話し言葉で書かれているため合わない人もいるみたいですが、私は特に気になりませんでした。
それよりも図を活用して解説している場面が多いため、理解がしやすいです。理解して読むとその後の定着度が良いです。
本シリーズは化学、生物、物理、地学、英語で出版されていますが、地理、日本史、世界史も同じような参考書が本シリーズと同じく東進ブックスから発行されています。
〇〇の点数が面白いほどとれる本
「はじめからていねいにシリーズより」も簡単な言葉で書かれているため、より深く理解することができ、公務員試験にも対応するだけの知識も身に付きます。
例えば、日本史であれば「なぜその戦いが起こったか」「起こってどうなったか」まで書かれており、単語の暗記ではなく、流れとして歴史を捉えることができます。
「はじめからていねいにシリーズ」よりもページ数が多く、カラー使用も少ないため、読むのに少し苦労するかもしれませんが、詳しく解説を読みたい方は本書の方がおすすめです。
また、「はじめからていねいにシリーズ」にはなかった政治・経済も本シリーズにはあります。
お金に余裕があるなら公務員講座が1番
私のように「参考書が多くてどれを選べばわからない!」という方も多いのではないでしょうか。
正直、お金があれば公務員予備校を利用するのが1番です。講座を利用すれば、模試も安く受けられたり、模擬面接も受けられる予備校が多いので得です。(高いのがネックなんですよね。。。)
もし公務員予備校を活用するのであれば、個人的には実績No.1のLECがおすすめです。私は模擬面接と模試でLECを活用していましたが、何事も丁寧に対応してもらえました。
アガルートアカデミーも最近実績を伸ばしているのでおすすめの公務員予備校です。しかも、LECよりも費用が安い講座が多いです。
各公務員予備校の公務員講座は数が多く、ここでは紹介しきれないので、気になった方は下のリンクから問い合わせしてみてください。
自分の希望する公務員試験を伝えれば丁寧に説明してくれます。