働き方

「市役所に残業がない」はずがない。月100時間超えの部署あり。

市役所に勤める予定だけど残業時間が知りたい!
市役所は残業が結構あるって最近聞くけど本当のところどうなの?

 

このように思っている方が多くいると思います。

この記事では私が市役所で3年間働いていた時に同期などに聞いた各部署の残業時間を紹介します。
また、市役所12年目の妻、市役所39年目の義父、市役所勤めの友人数名からも聞きとりました。

今回はそれらを踏まえて各部署の残業時間を紹介していきます。

結論から言ってしまえば、残業時間は部署によりますし、時期にもよります。
同じ部署であっても何を担当するかによっても違います。

その人の仕事の進め方でもだいぶ差が出てきますので、あくまで参考としてご覧ください。

 

 

特に忙しい部署

特に忙しい課

 

ここで紹介する課は毎日21時過ぎまで残業していることが多かった部署です。
また、土日も出てきて仕事をしている人が多かった部署です。

総務課、財政課、人事課、高齢福祉課、障害福祉課、子供課、保育課、教育委員会

 

●総務課
条例・規則、議案、行政手続、文書、情報公開、個人情報保護などを担当する課です。
条例改正があったりすると各部署との連携などがあるため数か月の期間を要します。

●財政課
予算、決算、資金計画、市債、地方交付税などを担当する課です。
予算編成の時期である8月以降と補正予算の時期は特に忙しいです。補正予算の時期は12月か2月の場合が多いです。

●人事課
職員採用、給与、研修、福利厚生などを担当する課です。
職員の雇用手続きであったり、問題を起こした場合などに対応するため年中忙しいです。

●高齢福祉課
高齢者福祉計画、高齢者生きがい対策、敬老事業、シルバー人材センターなどを担当する課です。
日中はご高齢の方が来庁し、一人一人にかける時間が長くなるため、事務作業はどうしても定時過ぎからの着手となってしまいます。

●障害福祉課
障がい者手帳の交付、自立支援給付、特別障害者手当などを担当する課です。
障害者だけでなく障害者支援団体などとやり取りが発生します。この団体が強い意志を持っていることが多く、行政に色々と要望してくることが多いです。

●子ども課
子育て相談、児童手当の支給、こども医療費などを担当する課です。
親権問題で揉めることが多く、制度もすぐ変わるのでそれらを覚えて運営するのが大変です。

●保育課
保育園の入所手続き・認定、認可外保育施設の支援、認可外保育施設の指導監督などを行います。
保育園に入れなかった保護者対応やずさんな管理をしている許可外保育施設の対応が大変です。

●教育委員会
学校施設管理、学校の設置・廃止、生徒の問題行動対策、教職員の人事や服務などを担当する課です。
学校の施設に何か問題があった、教職員が不祥事を起こしたときは特に大変です。
教育委員会にも様々な課がありますが、ここでは一括りにしました。

 

 

忙しい部署

忙しい課

 

こちらで紹介する部署は20時頃までに帰れることが多い部署です。

しかし、時期や問題の発生した時などは深夜に残業が及ぶことも多々あります。

住民課、保険年金課、健康課、建築指導課、交通課、水道局(一部)

 

●住民課
住居表示、個人番号、戸籍、住民票、印鑑登録などを担当する課です。
住居異動が多い3月~4月は忙しく、日中の窓口は地獄絵図です。
電話が非常に多く、誰も出られなくてずっと鳴りっぱなしということもありました。また、マイナンバー制度など新たな制度が導入されやすい部署でもあるため、その対応が大変です。

●保険年金課
国民健康保険の給付、後期高齢者医療制度、国民年金の加入などを担当する課です。
制度改正が多く、生活保護担当に次いでやばい客層がくる課なので精神的に弱い人には向かない課です。
私がいた市役所では忙しすぎて仕事にならない時は、定時以降電話線を抜いて仕事をしていることもありました。笑

●健康課
感染症予防対策、難病等各種申請受付、感染症の発生、まん延防止対策などを担当する課です。
新たな感染症、食中毒などが発生すると、1から対策を練ることになるので大変です。

●建築指導課
建築物の許可・認定、優良住宅・長期優良住宅の認定、市有建築物の設計・営繕などを担当する課です。
建物に何かあったら大問題になるため、きちんと法律や規定に沿って建築されているか確認するため時間がかかる仕事です。

●交通課
道路の維持修繕、幹線道路の改修、自動車の駐車対策などを担当する課です。道路の拡張などには土地の所有者との交渉があるため長い期間を要する仕事です。

●水道局
休止・開栓などの受付、水質検査・水質評価、水道拡張・改良工事の設計、施工などを担当する課です。
水道局では予算や財政計画を担当する部署以外はあまり忙しくありませんでした。

 

 

時期によって忙しい部署

時期によって忙しい課

 

ここで紹介する部署は定時で帰れることが多いですが、時期によっては忙しくなる部署です。

特に選挙管理委員会は選挙時の残業時間が月300時間でした。

選挙管理委員会、税務課、納税課、農政課、環境課、危機管理課

 

●選挙管理員会
国会議員や市議会議員を決める際の選挙事務、直接請求に関する事務、若者への選挙啓発などを担当する課です。
選挙前1か月は特に忙しく、朝4時頃まで毎日残業します。選挙当日は7時半に終了し、1時間後の8時半には出勤します。

●税務課
住民税や固定資産税の賦課、税に関する証明書の発行事務などを担当する課です。
例えば、住民税は確定確定時期の2~3月が忙しいなど、担当する税金によって忙しい時期が決まっています。

●納税課
各種税金の徴収、納税相談、滞納処分などを担当する課です。
税金滞納者へ督促状を送った後は問い合わせが多いので忙しいですが、年間通してそこまで忙しくありません。
しかし、お金が絡むので住民から怒号をあびることが多い課です。

●農政課
農業災害対策、地産地消・食育、農作物の生産振興、鳥獣対策事業などを担当する課です。
台風などの災害が発生した後は、被害状況の確認・補償金の交付などがあるため忙しくなります。

●環境課
公害関係法令に基づく届出の受付、騒音・振動・悪臭の規制、ごみ対策、廃棄物処理などを担当する課です。
廃棄物処理やゴミ処理などは危険な人が関わっていること多いので警察が配置されている市役所もあります。
ゴミステーションからゴミが盗まれていると通報があれば見張りをしたりするので突発的な仕事が入りやすい部署でもあります。

●危機管理課
災害対応、危機・災害情報の収集、地域防災計画に関することなどを担当する課です。
北朝鮮からミサイルが発射された時、震度5以上の地震が発生した時は、寝ている時でも出勤しなくてはなりません。
また、台風などで避難所を開所した時は24時間体制で対応します。

 

 

忙しくない部署

忙しくない課

 

最後に、定時で上がれることが多い部署を紹介します。

情報システム課、広報課、管財課、出張所、生活保護課、公民館、出納

●情報システム課
庁内システム管理、基幹システムの導入、情報処理機器の管理などを担当する課です。
忙しくないことがほとんどですが、新たにシステムを導入したりする場合は忙しくなりますが滅多にありません。

●広報課
広報誌の発行、災害時の情報提供、ホームページ運営を担当する課です。
基本的には市の良いところを宣伝しますので忙しくありませんし、ストレスもありません。ただし、広聴担当になると苦情の受付窓口になることが多いので精神的にきついものがあります。

●管財課
公有財産の管理、本庁舎の管理、車輌の管理などを担当する課です。
基本的に市役所内部だけの仕事ですので、外部とのやり取りもなく、ストレスもありません。

●出張所
各地域において、各種証明書の発行、図書や会議室の貸し出しなどを担当する部署です。窓口が基本で事務仕事もほとんどありませんので、定時で帰れます。

●生活保護課
生活保護費の支給、生活のための指導などを担当する課です。
忙しくはありませんが、話しが通じなかった人が多く来るので精神的きつい部署ではあります。

●公民館
各地域において会議室の貸し出し、催し物の開催などを担当する部署です。出張所と違って、住民票の発行などもありませんので一番暇な部署かもしれません。

●出納室
各課が購入する物品等の支払いの確認、現金等の出納および保管などを担当する部署です。市役所のお金の流れがわかるので行って損はない部署です。

 

 

私がいた税務課の1年の流れ

私がいた税務課の1年の流れ

 

私が所属していた税務課の仕事内容を残業時間とともに紹介します。
税務課の中でも私は窓口において税に関する証明書の発行や法人市民税・たばこ税などの賦課業務を担当していました。

 

4月
新年度の固定資産税に関する証明書が発行されるため窓口が混雑。
・軽自動車税の納税通知書を作成するための事務作業のため土日も2日程度出勤。
・時には残業が深夜2時半頃まで及ぶ。
・残業時間は40時間

5月
・3月決算法人の法人市民税の納期限になっていたため問い合わせが増加。
・発送した軽自動車税の納税通知書が住所不定で返送される。住所確認のための事務作業が発生。
・残業時間は20時間

6月~7月
児童手当の現況届の申請のために所得証明書を取得する方が窓口に殺到。
・6月下旬は新年度の所得証明書が発行される時期でもあるため、さらに混雑。
・事務仕事も時間外からでないと手を付けられいほど窓口が混雑。
・残業時間は各月20時間

8月~10月
窓口が比較的空いている時期でしたので残業はほとんどなし。
・残業時間は0~10時間

11月~12月
税金に関する講座を小中学生向けに開催。
・残業時間は0~10時間

1~2月
法人市民税などの税金に関する翌年度の冊子を作成。
・総務省から翌年度の税制改正に関する内容がきちんと反映させる必要あり。
・残業時間は各月20時間

3月
軽自動車税の発送事務が始まる。
・残業時間は20時間

 

私がいた税務課は市役所の中でも、忙しい時期を含めて残業が少ない部署でした。

税務課の1日のスケジュールを詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。私が実際に働いていた時の1日を詳しく紹介しています。

税務課の1日
市役所税務課で働いていた私の1日のスケジュール
市役所税務課で働いていた私の1日のスケジュール

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市役所は残業代が付きやすい

市役所は残業がつきやすい

 

 残業代はほぼ満額支給

私の場合は年間の残業時間が少なったのと、在籍していた市役所の財政状況が良かったため残業代は残業時間に対してほぼ満額もらえていました。

また、県庁ではもらえる残業手当が年間で100時間台の人が多かったのですが、市役所では200時間台の人が多かったです。

 

 残業代がもらえるのは係長まで

私が在籍していた市役所では主事→主任→総括→係長→課長補佐→課長という昇格順でした。

管理職である課長補佐以上は残業代が出ないかわりに、管理職手当が数万円出ていました。

係長は残業代が出るのですが、課全体で付けて良い残業時間が決められていたため、自分は少なく付けて、ほかは部下に譲ることが多かったです。

 

 

市役所で残業が発生する理由

市役所に残業がある理由

 

なぜ市役所で残業が発生するのか、自分なりに考えてみました。

 

 人口減少に見合わない職員数の削減

どこの市も将来的に人口が減少するので、職員数を削減しています。

しかし、これが見合わなすぎるのです。

私がいた市役所ではここ10年間で人口はむしろ増加しているのですが、職員数は1割以上削減されました。

 

 不要な仕事が多すぎる

昔からやっているからという理由でやっている無意味な仕事が多いです。

例えば、何を目的としているかわからないアンケート調査、誰も集まらないイベントに出席させられる、などなど。

 

 市民からの無茶ぶり

市役所を何でも屋だと思っている市民が非常に多かったです。

私は税金の部署にいたのですが、「猫が死んでるからどうにかして」「農産物に害虫がいるからどうにかして」「試験に遅れそうだから連絡して」など税金に全く関係のない問い合わせが非常に多かったです。

自分で調べて下さいと伝えると、お怒りになる市民が多いのでこちらも丁寧に対応しなければなりません。それらしい担当部署に連絡しても「うちじゃありません」と言われ、板挟み状態になることも多かったので、かなりの時間を要しました。

 

 職員の勉強不足

上の3つの理由から職員は勉強する暇がありません。

異動も3年スパンであるため、仕事を覚えた時期に新しい課に行くことになります。

新しい課に行ってまた勉強しても3年で異動なので、なかなか知識が身につかないのが現状です。

 

 

まとめ:市役所の残業の実態

 忙しい部署もあれば、忙しくない部署もある

 部署だけでなく、何を担当するかによって忙しさは変わる

 忙しくはないが精神的にきつい部署もある

 

私の経験上、仕事の忙しさは誰と仕事を行うかによるところも大きいと思います。

仕事ができない人よりはできる人と組んだ方が仕事の進みも早いですし、精神的にきついことがあっても話しを聞いてくれる同僚がいれば乗り越えられるからです。

私がいた税務課も仕事量はそこまで多くはありませんでしたが、苦情が多く精神的にきついこともありました。

しかし、話しを聞いてくれる同僚や先輩が周囲にたくさんいたので、苦情を笑い話しにできるくらい楽しくできました。

 

勤める市役所によって違いはありますが、基本的に市役所は残業が多いと思ってもらって間違いないです。

ただ、同じ部署にずっといることもないので、残業が多い少ないで市役所に行くかを判断するのではなく、長い市役所人生で何を実現したいかを自分自身に問いただしてみて行くかどうか判断することをオススメします。

 

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