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働き方

公務員(市役所・県庁)の異動内示の流れと異動内示日の1日を解説

この記事では私がいた市役所と県庁の異動内示の時期と流れを紹介します。

異動すると仕事が180度変わることもあるため、公務員にとって異動は1番大切なイベントです。私も異動内示日が近づくにつれ、不安と期待の気持ちが入り混じっていきました。

この記事を読み終えれば、『公務員の異動内示の1日の流れと市役所と県庁の異動内示の違い』を知ることができます。

 

異動内示の時期:市役所→3月10日頃、県庁→3月20日頃

私がいた市役所では3月10日頃、県庁では3月20日頃に異動が発表されていました。

ちなみに国家公務員は3月15日頃でした。

新規採用者の場合、市役所では4月1日の入庁式で直接配属先の内示があり、県庁では3月20日頃に電話で言い渡されました。

異動発表は異動日の1~2週間前に行われる自治体が多いです!

 

異動内示の流れ

異動内示の大まかな流れは次のとおりです。

所属長が人事課に異動に関する書類を取りに行く
書類には異動対象者が記載されています
異動発表
市役所では15時半、県庁では8時半から異動発表
異動対象者が1人ずつ課長に呼ばれる
呼ばれた時は平然とした顔をしますが内心はドキドキです
異動先と連絡をとり、引継ぎを行う
大変な仕事でないことを祈りながら引継ぎを受けます
無事異動
新しい配属先の初日はかなり緊張します。

 

市役所と県庁でも異動内示の流れはほとんど同じでした。

次からは一つ一つのステップを細かく見ていきます。

 

所属長が人事課に異動者名の書かれた資料と履歴書を取りに行く

市役所、県庁ともに所属長が異動対象者が書かれた資料と異動対象者の履歴書を人事課に取りにきます。
市役所では異動内示の当日に、県庁では前日に取りに行っていました。

履歴書は後日異動対象者に渡され、異動先の庶務担当に渡すように言われます。

 

異動発表の時間は市役所が15時半、県庁が8時半

市役所と県庁では異動が発表される時間が異なっていました。

市役所は夕方なので、自分が異動になると思っている人は午前中ドキドキしています。

県庁の発表時間は早くてありがたいのですが、場合によっては始業前から発表することも多いので、荷物を置いた瞬間に呼ばれる職員もいました。

 

異動対象者が一人ずつ課長に呼ばれる

異動になる職員が一人ずつ課長などの所属長に呼ばれ、異動先を口頭で告げられます。

異動先を聞いて嬉しくても、嬉しくなくても「了解しました」的なことを言うだけですが、たまに「うそでしょ!」「マジかよ!!」という声も聞こえてきます。

ちなみに県庁では昇任する際も呼ばれました。私も「異動だ!」と思って、喜んで課長の元に行ったんですが、「異動はないけど昇任ね」と言われた時はがっかりしました。

 

異動先と連絡を取り、引継ぎの日程を決める

市役所の時は、異動発表となったその日のうちに異動対象者と課長が次の異動先に「よろしくお願いします!」とあいさつに行きました。

県庁の時は、「来年度からよろしくね!」と異動先の方から電話が来る形式でした。

市役所、県庁ともに異動内示日には異動先で担当する具体的な仕事がわからず、後日調整した後に伝えられます。

 

県庁では転居が必要な場合がある

県庁の異動は広範囲ですので、時には転居が必要になります。3月20日頃に次の異動先がわかってから、

  1. アパートを探す
  2. 引越業者を探す
  3. 引っ越す

この3つを4月1日までに完了させる必要がありました。特に引っ越し業者は3月が最も忙しい時期になるので予約を取るだけでも一苦労です。

私がいた県庁では異動によって転居が必要になった場合、引越し費用が補助されていました!

なお、北海道庁の異動発表も私がいた県庁と同じく3月20日頃ですが、さすがにそれだと引越しが間に合わないため、3月5日頃に内々示として次の異動先を言い渡されるようです。

 

公務員の異動は事前に教えてもらえるのか?

県外勤務や出向になるときは12月頃に教えてもらえる

市役所、県庁ともに中央官庁への出向がありました。また、私がいた県庁には東京事務所と大阪事務所があり、東京勤務になることもあります。
さらに市役所から県庁、県庁から各市町村への出向もありました。

このようにイレギュラーな異動となる場合は12月に意向調査も兼ねて内々示がありました。

「出向は命令みたいなものだから断れない」という意見もありますが、私がいた市役所や県庁から東京までは距離があったので、「子供がまだ小さい」「親の介護が必要」など理由をつけられるのであれば断ることができました。
市役所から県庁、県庁から各市町村への出向も断ることができました。

 

県外勤務や出向以外で異動先を教えてもらえることはほぼない

県外勤務や出向の時以外でも、議員と繋がっていた友人が2月頃に事前に異動先を教えてもらっていました。

しかし、最近では人事課が議員に異動に関する情報を伝えることはほぼなくなっています。職員のことを考えると当然だと思います。

 

異動は断れるのか?

異動は断れない

異動内示はあくまで内示なので、「4月1日付けでここに異動してください」という打診と捉えると断ることができそうです。

しかし、異動は断れません。
断れない理由ですが、公務員の人事は10月頃から動き始めて、いろんな調整を経て決定しています。なので、1人が異動を拒むと今までの調整が無駄になり、他の人に影響を及ぼします。

少し言葉が乱暴ですが、『異動内示=強制的な異動通知』と捉えた方が良さそうです。

 

異動先が変わるということはある

異動は断れませんが、異動内示の際に伝えられた異動先が変更になることがたまにあります。

私が在籍していた市役所と県庁では次の3つの理由で異動先が変更になったことがあります。

  1. 異動先の事務所内に親族がいた
  2. 異動内示後に退職者が出たため、その穴埋めが必要になった
  3. 人事が単純に間違った

『人事が単純に間違った』とか信じられませんが本当にありました。氏名が似ていたため、異動させるべき職員と間違ったことが原因だったようです。

 

まとめ

この記事では公務員の異動内示の流れを紹介してきました。

市役所と県庁では細かな点が異なりますが、異動内示の流れはほぼ一緒でした。

ただし、私がいた市役所よりも、県庁の方が異動内示日が遅かったので、引っ越しや引継ぎを非常なタイトなスケジュールで行う必要があったので大変でした。

私がいた県庁以外でも3月15日~20日にかけて異動内示がある県が多かったです。

 

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