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働き方 市役所試験

実際に働いてわかった地元の市役所で働くメリット・デメリット

地元市役所で働くメリット・デメリット

「地元市役所で働くメリットとデメリットが知りたい」
「地元の方が親も喜ぶけど年収ってどのくらい?」
「地元市役所は倍率が高くて合格できる自信がない」
など、公務員志望者の中には地元の市役所を受けるか迷っている人も多いはず。

そこで、地元の市役所で働いていた私が「地元市役所で働くメリットとデメリット」を紹介します。

私自身、地元の市役所で働いたことは非常に良かったと思っています。しかし、もちろん地元市役所ならではのデメリットも感じました。

市役所に限らず、地元の町役場や村役場の受験を考えている人も参考になる記事だと思います!

 

地元市役所で働くメリット

実際に働いてみて感じたメリットは次の5点です。

  1. 地名や地理を覚える必要がない
  2. 職員の地元トークについていける
  3. 両親が近くにいると子供が病気の時に助けてもらえる
  4. 地域に貢献していることを感じる
  5. 志望動機で突っ込まれない

地名や地理を覚える必要がない

市役所で働く際、地名を覚える必要があります。例えば、「A市B町に住んでいるんだけど、一番近い出張所を教えて」と聞かれた時、地理感がなければ答えに詰まります。

私自身も税金の徴収に行った時、地名と地理を知っていたのでスムーズに回ることができました。

また、地元出身者であれば「昔、ここには〇〇があったんだよ~」という市民との会話に付いていくことができます。これは公民館や出張所で、地域振興担当になった時、円滑に仕事をするために大切なことです。

地元出身者であれば初期の段階で地理や地名について知っているので、地名を覚えるという余計な仕事がありません。

細かい地名と地理を覚えるのは意外と大変なことです

 

職員の地元トークについていける

市役所の職員は地元出身者が多いです。私がいた市役所は7割方地元出身者だったと思います。

職員に地元の人が多いということは、地元民にしかわからないトークになることも多いということです。

「え?〇〇中学なの?じゃあ△△さん知ってる?」などの地元トークから、話しが広がることがかなりありました。

仕事を進めるに当たって、他職員との関係は良好であるに越したことはありません。地元トークで仲良くなり、仕事も円滑に進んだことが何回もありました。

 

両親が近くにいると子供が病気の時に助けてもらえる

両親が協力的であればの話しですが、地元の市役所の場合、両親が近くにいるので子どもが急な熱で保育園から電話が掛かってきたときに、両親に迎えを頼めることができます。

また、両親も近くに居てくれることで安心してくれます。地元の市役所に就職しただけで、周りから「親孝行だね!」と良く言われました。

 

地域に貢献していることを感じる

これが地元の市役所で働く1番のメリットではないでしょうか。

市民からの「ありがとう!」の声を聞くと、地域の人に貢献できて本当に良かったと思いました。

旦那の転勤の付き添いで県外に行ってしまう方から「こんなに親切な職員がいる〇〇市に住めて良かったです。またいつか戻ってきたいです。」と言われた時は、地元の市役所で働いていて本当に良かったな~、と心の底から思いました。

自分の仕事がダイレクトに市民に役立っていることを実感することはそこまで多くありませんが、市民からお礼を言われると、「これからも地元のために頑張ろう!」と思いました。

 

志望動機で突っ込まれない

余談ですが、地元市役所であれば受験する時に志望動機で深く突っ込まれることはありません。

地元出身でない場合は、受験の際に明確な志望動機を言う必要があります。
「好きだから」「行ったことがある」など、誰でも言える理由は志望動機としては弱いです。受験する自治体の施策や課題を調べたり、受験する自治体との接点を交えて志望動機を伝える必要があります。

一方、地元の市役所を受ける人は「地元に貢献したいから」という考えで志望動機を構成すれば大丈夫です。

ただ、やりたい仕事を答えた後に、「それは違う自治体でもできますが」と聞かれる可能性もあるので、地元市役所でしかできないことを考えておく必要があります。

 

地元市役所で働くデメリット

地元の市役所で働いていると思わず「あ~、これだから地元の市役所は危険だ」と思うことも当然あります。

地元市役所で働いて感じたデメリットは次の3点です。

  1. 良いと評判の店が滞納していてショックを受ける
  2. 仕事で知り合いと会う可能性が高い
  3. 地元にクレーマーが多いことに愕然とする

良いと評判の店が滞納していてショックを受ける

私は税金関係の仕事をしていたため、嫌でも滞納者の情報が耳に入ってきました。
中にはお気に入りのお店もあったりして、知りたくない情報を知ってしまうこともありました。

また、客として行く時と行政側として行く時とで態度が180度違うこともあります。
昔から知っているお店の人に嫌な態度を取られた時は非常に残念な気持ちになりました。

 

仕事で知り合いと会う可能性が高い

地元市役所なので、知り合いが多いです。知り合いが多いということは仕事先で知り合いに会う可能性も高いということです。
滞納処分やクレーム処理などで知り合いと鉢合わせることもあります。

私も税金の納付にお願いに行った会社に、先輩のお母さんがいたことがありました。仕事なので平然を装いますが、それでも意識してしまいます。

また、人口が少ない町村役場などは知り合いに会う可能性が市役所よりも高いと思います。

 

地元にクレーマーが多いことに愕然とする

市役所には日々様々なクレームが入ります。

私は新卒で市役所に入庁したので、クレーマーの凄さを知らずに入庁しました。
なので、初めてクレーマーに出会った時に「自分の育った街にこんな変な奴がいたんだ・・・」と凹みました。

さらにクレーマーと出会う度に「何でこんな変な人たちのために仕事をしなくちゃならないんだ」と思ったこともありました。

慣れれば大したことではないですが、地元のいい所ばかりを見てきた人は慣れるのに結構苦労するかもしれません。

 

地元市役所を受ける時に注意しておくこと

ここまで地元の市役所で働くメリットとデメリットを紹介してきました。

次に地元の自治体を受験する際に確認しておくべきことを紹介します。

 

人口が少なすぎないか

人口が少ない自治体は次のような傾向があります。

住民との距離が近すぎる
職員の年収が低い
少子高齢化が進んでいる

住民との距離が近すぎると、住民からの要求が頻繁になったり、自治体では対処しきれないことを要求させる危険があります。また、周囲に自分が公務員であることがばれる可能性が高くなります。

年収が低いことと少子高齢化については次で細かく説明していきます。

 

年収が低すぎないか

人口が少ない自治体は職員の年収が低い傾向にあると言いました。

社会人の方は、今の会社と年収にどのくらい乖離があるか確認すると思いますが、新卒の方は年収を気にしていない人もいるかもしれません。しかし、彼女や家族ができたりすると年収は非常に重要です。

なので、自分が受験したい自治体の年収がどの程度か確認しておいた方が良いです。
年収があまりにも少ないと、入庁後に年収の低さを理由に離職する可能性があります。

年収の確認方法ですが、こちらの記事で詳しく解説していますのでこちらをご覧ください。

 

少子高齢化が進んでないか

少子高齢化が進んでいる自治体には企業が少なく、今後も企業の進出が見込めないことが多いです。

よって、少子高齢化が進んでいると自治体の財源である税収が確保できません。税収が確保できないと次のような問題が起こります。

住民サービスの低下
政策や事業の縮小
職員の給与削減

このように少子高齢化による税収の減少は住民と職員両方にとって良いことがありません。

しかし、少子高齢化が進んでいる街でも大企業が1つあるだけで財源が確保されている場合もあるので、受験する自治体の財政状況は確認しておいた方がいいでしょう。

 

まとめ

この記事では地元の市役所で働くメリットとデメリットを私の実体験を元に紹介してきました。

私自身、地元の市役所で働いたのは本当に良かったと思っています。年収もある程度あり、有給も比較的取りやすい働きやすい環境であったからかもしれませんが、地元ですと仕事のやる気が違います。

しかし、「地元市役所を受ける時に注意しておくこと」で紹介したように、地元市役所を受けるに当たって注意すべき点もあります。

せっかく地元市役所に就職したのに「思っていたのと違う・・・」と後悔しないように、納得の行く自治体選びをしましょう!

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